ド・モンティーユ&北海道プロジェクト
ドメーヌ・ド・モンティーユ ( Domaine de Montille)は、フランスのブルゴーニュにある300年の歴史を持つ家族経営のワイナリーで、最も古いワイン生産者のひとりです。現当主であるエティエンヌ・ド・モンティーユ (Etienne de Montille)は、日本産ワインの質の高さと多様性、日本に於けるブドウ栽培の可能性、また北海道の気候がピノ・ノワールとシャルドネに合うことを確信し、2016年、外国のワイン生産者として日本で最初のブドウ園として「ド・モンティーユ&北海道」プロジェクトを立ち上げることを決定しました。
日本に於けるブドウ栽培生産地としては、北海道、長野、山形、山梨と主に4つがあるのですが、国際基準から言えばかなり控えめです。この意味において、 私たちのプロジェクトはかなり先駆的と言えるかもしれません。日本のワイン産業にとっての力になると考えております。 ド・モンティーユ&北海道プロジェクトは、ブルゴーニュ2000年の古いノウハウと経験を、日本のワインメーカーの方々と完全に協力共有し、新旧世代の日本の生産者が北海道のテロワールと気候に関する技術と知識を私たちのチームと共有して行くことを目的としています。
北海道でのテロワール、個性的、高品質なワインの造り方を一丸となって学び、模索していきたいと思います。 日仏チームは、2019年の函館のブドウ園に植樹を開始。徐々に栽培面積を増やしていくことを目指します。
自社のブドウ園での最初のワインは2023年に生産されました。函館市、北海道を主体とした皆様のご協力のもとワイナリーも2023年に竣工いたしました。
その間、2018年から2022年までは、北海道余市地域の友好的なブドウ栽培者からのブドウを分けて頂き、少量のワインを生産してまいりました。これにより、日本、そして北海道の環境でブドウを醸造する方法を学び、理解することができました。 この5年間の学びの中で、このワインを日本のワイン愛好家の皆さまにご案内し、この魅力的なアドベンチャーで経験した強い気持ちを皆さまと共有したいと思います。5つのヴィンテージ(2018年から2022年)のそれぞれでラベルが異なるのは、その為です。
将来的には、函館産のド・モンティーユ&北海道ワインを日本国内だけでなく海外でも販売し、仲間の生産者と共に、世界における日本ワインの名声の高まりに貢献できることを光栄に思います。
エティエンヌ・ド・モンティーユ
2016
2019
2020
2023
プロジェクト始動
ブドウ初植樹
余市産リリース
ワイナリー竣工
函館産 初収穫
2025
函館産・函館醸造
初リリース
KERNER
品種: ケルナー
輝きがありわずかにレモンイエローを含んだ緑色。 アロマは、フレッシュで、白い花、菩提樹やセージの風味。ノワゼットを含むほんのりしたスモーキーさ。 味わいは、柔らかな酸味を持ち、まろやかで角のない口当たり。白い 果実、酸、フローラルな風味のバランスがある。
熟成が進むにつれ、スモーキーさのあるリッチな果実味を良く感じ、アプリコット、爽やかなハチミツを思わす味わい。
生食する魚介類、寿司や刺身。また、チーズでは風味の強いチーズにも合わせやすい。パテやリエット、シャリキュトリー等の前菜、メインでは野禽類、香りのある肉やハーブを合わせた白身肉料理にも良く合う。
リリース時点から楽しめ、3~5年で色合いは黄金色に変化し、第2アロマを良く感じる熟成感となる。
サービス温度10~12℃
PINOT NOIR
品種: ピノ・ノワール
淡い輝きのあるガーネット色。ラズベリーやイチゴを噛み砕いた新鮮な赤い果実。牡丹のような赤い花を思わせるフローラルさ。果実味とのバランスをとる柔らかな酸。ほんのり白胡椒様のスパイスの風味。
口に含むとフィネスのある果実と共にアーシーな深み。きめ細かいタンニンが酒質に溶け込み、柔らかな酸と果実のハーモニーが堪能できる。フィニッシュにはミネラルのニュアンスと熟したタンニン由来のうまみが余韻の長さへと繋がる。全体にエレガントさを保ち、冷涼な気候ならではなピノットタッチ。
熟成が進むとタバコやキノコののニュアンスが加わり、フィネスの中にも味わいに複雑味を加えていく。
赤身の肉料理はもちろん、若いころにはカルパッチョや魚料理、特に新鮮な鮪にも合わせたい。熟成後は味わいのある白身肉や煮込んだ甘味肉も相性がいい。
リリース仕立ては早めの抜栓が望ましいが、大き目のグラスでゆっくり味わいが開くのを待ちたい。6~10年の熟成で第2アロマが開いてゆく。
サービス温度18℃
ZWEIGELT
品種: ツヴァイゲルト
深い鮮やかな紫を含むルビー色。 スミレとよく熟した赤果実のアロマ。赤い果実にブラックチェリー様の黒果実。スパイシーさはピンクパッパーを砕いた風味と黒胡椒、そこに食欲をそそるナツメグのニュアンスが加わる。 濃縮味のある果実と軽やかさを与える酸はスムースな飲み口の中にも飲みごたえ感じるボディ。辛口ながら熟した果実の甘さのニュアンス。スパイスがアクセントを与え、飲み飽きしない果実と酸のハーモニーを支える。
熟成が進むと酒質全体がまろやかなビロード様の舌触りになり、グリセリンの甘さも出てくる。 果実のコンフィを含む酒質にアクセントをつけるスパイス味。
若いうちは魚介、肉を問わずバーベキュー等のグリル料理。塩胡椒の味付けだけでなく、ソースを絡めたグリルにも十分合せられる。熟成すればここに赤身肉の煮込み料理、白身肉のクリーム系ソース等、リッチな料理にも合わせやすい。
サービス温度16-18℃
探
Recherche
2022
2018年から2022年にかけて、北海道余市地域のブドウ栽培者さんからブドウを分けて頂き、ココファーム、ブルースガットラブ氏(10Rワイナリー)とのパートナーシップにより、毎年少量のワインを醸造してきました。 この5年間、北海道ワインの個性や、造り先人の知恵と教えを拝受してきました。そのワインは日本のワイン愛好家のみに限定販売してきました。この魅力的な冒険で私たちが経験した強い印象を皆様と分かち合いたいと活動しました。
異なるラベルは、これらの5つのヴィンテージ(2018年から2022年)毎に感じた事を表現しています。 私たちの最初のヴィンテージである2018年は、函館でブドウ園を立ち上げ、北海道でワインを造るという、ブルゴーニュの生産者の前例のない困難に挑戦する大胆さと意欲を表して、 「豪Oser」を選びました。
2019年、私たちの2番目のヴィンテージは、この間に遭遇した多くの驚きと不思議を表現しています。この2019年は、通常のブドウに比して暖かい季節と熟したもので、まずはそれ自体が驚きでした。 そのとこから、「驚Surprise」と名付けました。
そして学びのあった2020年。コロナ禍での収穫、醸造で多くの事を学びました事を「學Etude」としました。
2024年4月リリースした2021年産。ここまで多くの気づきを得た事から「理Comprendre」としました。
そして最後のヴィンテージが2022年になります。過去4年間で経験し、学んだ事は、この後も幾多の困難が待ち受け、それに立ち向かっていかなければならないという事から「探Recherche」としました。
ブルゴーニュのワイン造りはローマ時代から過去2000年にわたる探索の歴史があります。函館のワイン造りは始まったばかりです。これからも多くの探求を続けてまいります。
12月上旬に新ヴィンテージとなる2022年をリリースいたしました。
本ヴィンテージも生産量が少なく。一般的な販売ができませんでした。ご要望をいただいているお客様にはご不便をおかけし、本当に申し訳ございません。函館産ぶどうの収穫量が徐々に増える想定をしております。できるだけ早く、ご案内できるよう努めてまいりますので、なにとぞご容赦下さい。
レストラン営業日について
ワイナリー内レストラン「ビストロ・ベルヴュ」は12月6日開業いたしました。
年内は12月27日(金)までの営業となります。新年は1月10日(金)からの営業です。
営業日:火曜日、水曜日を除く17時~22時(ラストオーダー21時)
ご予約:お電話または本HPお問合せ欄よりのメール、あるいは、予約専用ダイヤル:0138-83-8580
で承ります。1月からは最新ヴィンテージの2022年産もお楽しみ頂けます。
ご見学について
平日(月~金)9時~16時。本HPお問合せ欄よりメールで受け賜ります。
ワイナリーでのワイン販売はありませんが、レストランにて一部ワインですがご試飲(有料)いただけます。
ド・モンティーユ&北海道スタッフ一同
de Montille & Hokkaido
お問い合わせ、レストランご予約は
こちらのフォームをご利用ください
ド・モンティーユ&北海道
採用情報
現在、スタッフの募集はしておりません。